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カンタンprotoolsボーカル&コーラスミックス手順~音量・適正レベルまでブースト ピンポイントで削る

      2017/08/16

今回は、歌ものをつくる上では外せない、ボーカル&コーラスミックスについて、かんたんな手順を紹介いたします。

お仕事で以前つくったものなのでオーディオデータ公開はできませんが、daw(protools)のオーディオ編集画面を見て手順を確認していきましょう。

■まずは、歌オーディオをインポートして、(音量が小さい場合)適正レベルまでザックリ上げる

バックのオケのアレンジが終わりました。あとは歌を入れます。今回のケースでは歌ファイルを送ってもらったので、管理人はレコーディングをしていません。protoolsの場合だと、左上メニューに『ファイル』があるので(これはたぶんどのバージョンでも一緒)、そこから『インポート→オーディオ』で、インポートするファイルを選択します。

次に上記の画面で選ぶんですけど、セッションファイルが『48khzや96khzで32bit浮動小数点処理』と設定されているのに、『CD音質44.1khzで16bitのオーディオをインポートしようとした』場合は、『サンプルレートが違います』と警告がでるので変換します。変換しないとズレてひどいことになります(笑)

あとは、オーディオの音量が小さかったので、ざっくり適正レベルまで上げました。小さすぎるときはプラス19.2ぐらいにもなります。これはprotoolsの波形横にでる小さいフェーダーで行いました。オーディオトラックのフェーダーだと、maxまで上げてしまえば、ボリュームオートメーションであとからブーストの微調整ができなくなる場合があります。また、audiosuitのゲインでブーストで波形書き換えしてしまった場合は、クリップするとそれがそのまま残るので避けます。

■適正レベルまでザックリ上げるときの、基準となるセクションについて

aメロ基準にして適正レベルまで上げる』のと『さび基準で適正レベルまで上げる』では、あとからのエディットの仕方が異なってきます。『aメロ基準にして適正レベルまで上げる』場合は、さびのほうが声が出ていることが多いので、さびの最大音量部分に多少のクリップ(音量オーバーで音割れしたような感じ)が発生し、クリップ部分の音量をカットしていくエディットが中心になります。

逆に『さび基準で適正レベルまで上げる』では、『aメロの部分の音量が足りなくなる』ので、『足りない部分をブーストしていく』エディットが中心になります。

管理人は『aメロ基準にして適正レベルまで上げる』という方法を選択したので、音量カットが中心になります。カット上手いっていうのって、なんか職人っぽくないですか?(笑)

■クリッピングポイントを、それぞれのトラック・ボリュームオートメーションで削っていく

■1:メインボーカル

例えば、35小節3拍目に焦点を絞ってみていきます。ここはさびのセクションで、もともと音量が大きめに出ていましたし、持続時間も一瞬ではなく付点8分一個分くらい。aメロ基準であげたことにより、この部分でレベルオーバー危険性が出てきました(ソロで聴いてみるとなんともないけど、他のトラックの音量も合わさると、音が割れる可能性あり)。そこで、ボリュームオートメーションで、その部分を狙ってピンポイントで下げていきます。1dbピンポイントで下げただけで聴きやすくなることがあるので、奥深い作業です。

■2:コーラスパート

メインを削って『これ以上下げると聴きにくい』状況でも音が飽和してクリップしそうな場合は、他パートを削ることも視野にいれます。コーラス部分でも同じように力が入って音量が出ていることがあるので、タイミングがかぶる部分を削ります。
ピークが一瞬の場合は、ディレイさせてわずかにずらすなどでも対応できます。

■3:伴奏パート

声をあまり削りたくない場合は、そのクリップ危険性があるタイミングと同じ部分の、伴奏パート音量を下げてやると解決することもあります。細かく音が鳴っていて、音源(ここではピアノ)も、ベロシティで音量が細かくかわるので、ベロシティカットで調整。一部のシンセ音源ではベロシティで音量が変わらないことがありますが、その場合は『音源マスターボリュームをオートメーションで操作』というように対応します(トラックのボリュームフェーダーは全体バランス用に使うため)。

ちょっと今回は地味な内容でしたが、手順を参考に、ボーカルミックスにも挑戦していただければ幸いです。音量操作が中心だったので、時間があったら今度はエフェクター設定とかも書くかもしれません。


 - オーディオデータ編集と活用

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